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ウォーレンという、長身でルパン三世のように、もみあげの長い男がいる。イギリスからやってきたオーストラリア人で、会社の英会話の先生だった。授業の後、いっしょにパブや居酒屋で飲むようになり、以後深い仲となる。英語の先生とは仮の姿であり、(個人的な)本業は斬新なデザイン、怪しげでシュールな絵の創作をする「芸術家」である。とある夜、とある居酒屋で生大を飲んでいる時にヘルメットの話になった。ヘルメットはかぶるのか。かぶるのなら、ありきたりのダサイのじゃいけない。おれがデザインしてやる。そうだ、ユーラシア大陸を描いてはどうだろう。後部に日本、前部にアイルランドの国旗。ルート上の主要都市も記入して、到着ごとに線を延ばしていく。道みちで出逢う、言葉が通じない人たちに自分がどこから来てどこへ行くのかを、頭を少し下げるだけで説明できるじゃないか。どちらからともなくこんなアイデアが閃いた。
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